【ZIPP】AXSエコシステムと連携 空気圧センサーを内蔵した新世代ZIPPホイール
AXS Wheel Sensor
新しくなった353 NSW Tubelessと303 SW Tubeless Discは、リム内部にタイヤ空気圧センサーが内蔵されました。
空気圧を常に監視し、Hammerhead karooをはじめ、Garmin Edgeシリーズ、Wahoo Elementシリーズのサイクルコンピュータで常に空気圧を表示させることが可能になります。
使い方は非常にシンプルです。
スマートフォンのSRAM AXSアプリから自分にとって最適な空気圧を設定するだけ。
こうしておけば走行中にタイヤの空気圧が減りすぎてしまった場合に、ペアリングされたサイクルコンピューターやスマートフォンを通して警告が通知されるようになります。
基準となる空気圧については自由に設定することができますが、設定のページ内からAXS空気圧ガイドを選択し、最適な空気圧を算出することも可能です。
リム内幅など重要な数値はあらかじめ入力されているので、体重や使用するタイヤの幅や路面状況、ケーシングの種類を入力すれば、おすすめの空気圧を自動で算出してくれます。
Hammerheadコンピューターをお使いならグラフィカルな空気圧表示が可能です。許容範囲を下回ると空気圧の表示部分が赤く変わり、スマートフォンがなくても異常を即座に知らせてくれます。
AXS製品おなじみの「シェイク・トゥ・ウェイク」機能も備え、ホイールを動かせばセンサーが起動し、即座に緑か赤で判定してくれます。
緑点滅は設定した空気圧の基準内、素早い赤点滅は高圧過ぎのサイン、ゆっくりとした赤点滅は低圧すぎのサインです。
走行中もサイクルコンピューター上でリアルタイムに空気圧を確認できるので、適切な空気圧で走行しているという自信が得られます。
スローパンクしていても、すぐに気づくことができるので、空気が抜け切る前にいち早くシーラントでの補修などのアクションを起こすことができます。
データ分析を重んじるライダーにも朗報です。
空気圧を監視できるというのは、これまで話したように大きなメリットとなりえますが、その神髄は空気圧のデータをパワーやスピードなどのデータと同じく記録として残せることにあります。
ホイールセンサーから3秒ごとに記録される空気圧データは、GPXファイルに保存され、どのダッシュボードでも確認可能です。
つまり、スピードやパワーなどのデータと照らし合わせることが可能となるので、自分にとっての本当に最適な空気圧が解析できるようになるのです。
ライド中に空気圧を変えたなら、その変更がプラスに働いたのかマイナスだったのかもわかります。
路面状況に合わせて空気圧をさらに細かく詰めることで、パフォーマンスを最適化する手助けとなります。
チューブ派のライダーにはZipp Smart TPU チューブが用意されています。
これを使用することで、チューブ仕様で走らせてもホイールセンサーによる空気圧計測がそのまま使えます。
700×29–35 mmのチューブがホイールと同梱されるほか、700×35–50 mmのサイズもラインナップされています。
普段はチューブレスで走り、非常用にこのチューブをサドルバッグに忍ばせる、といった使い方も可能です。
※AXSホイールセンサーに空気を送るための通気孔がバルブにあるため、AXSホイールセンサーを組み合わせずに使用することはできません。
353 NSW Tubeless Disc
ZIPP最軽量のホイールセットは、さらに強くなりました。カーボン積層と設計を見直すことで、もともと強度の高かった353 NSWのリム衝撃強度は16%以上向上。
うねりのある35/40mmディープリム形状により、アップダウンの連続する舗装路でも、登りでも下りでもスピードを発揮し、優れた転がり抵抗、横風に対する安定性、そして羽のような軽さを提供します。
353 NSWには、セラミックベアリングと66ノッチのスムーズなかみ合わせを持つ「ZR1 SL」ハブセットを搭載しています。このハブセットは、従来のNSWホイールに使われていたCognitionハブよりも30g軽量です。
また、353 NSWは30mmタイヤに最適化されており、ZIPP専用設計のGoodyear Fitment Seriesタイヤと組み合わせることで、より優れたエアロダイナミクスを発揮します。